防災庁が発足|4人家族の1週間分の備蓄はどれくらい?防災士で建築士の工務店社長が考える「しまう場所」 ブログ

防災庁が発足|4人家族の1週間分の備蓄はどれくらい?防災士で建築士の工務店社長が考える「しまう場所」

こんにちは。愛媛の工務店「ささき建設」の佐々木佳範です。

2026年11月2日、国の新しい組織「防災庁」が発足しました。発足に合わせて、国民に向けた「緊急要請」も出されています。住宅の耐震化、水や食料の備蓄など、「すぐに取り組んでほしいこと」がまとめられた内容です。

この記事でわかること

  • 防災庁の「緊急要請」で呼びかけられていること
  • 4人家族・1週間分の水・トイレ・食事の量
  • 備蓄に必要なものと、家づくりで考えたい「しまう場所」
防災庁が発足 備えは家から 4人×7日分の備蓄を数字で

今日は、建築士であり、今年防災士にもなった工務店の社長として、このニュースをどう受け止めたか、そして家庭の備蓄について考えていることをお話しします。

「緊急要請」と言われても……という気持ちもわかる

正直、「緊急要請」と言われると、「え、どういうこと?」と思う方もいると思います。インフレで生活が苦しいのに、また新しい役所をつくってどうなの、税金はどう使われるの、という声もあるでしょう。その気持ちは私にもわかります。

それでも、私はこの機会に一度、防災と向き合っておいた方がいいと思っています。

緊急要請では、次のような点が呼びかけられています。

  • 住宅の耐震化や家具の固定
  • 最低3日、できれば1週間分の水・食料・トイレなどの備蓄
  • ハザードマップや避難経路の確認

国や県、市がすべてを賄うことはできません。だからこそ、一人ひとりの家庭での備えが大事になってきます。

南海トラフ「30年以内に60〜90%程度以上」

「緊急」と言っている理由として挙げられているのが、大きな地震の発生確率です。政府の地震調査委員会の評価では、

  • 南海トラフ地震:30年以内に60〜90%程度以上
  • 首都直下地震:30年以内に70%程度

とされています。南海トラフ地震が来ると言われ続けて、もう何十年にもなります。それでも備えが進まないからこそ、強く訴えかけているのだと私は受け止めました。

愛媛県は防災意識が高い方だと思いますが、私は37歳、父は75歳で、ありがたいことに2人とも大きな地震で被災した経験はありません。でも、南海トラフを考えれば、愛媛も決して他人事ではありません。

私自身のこと:輪島で見た光景と、防災士の資格

「被災したこともないのに、なんで当事者意識があるの?」と思われるかもしれません。

私は能登半島地震のあと、石川県輪島市に行きました。水が流れないトイレがどうなっているのか。倒壊した建物がどうなっているのか。その周りの様子はどうなのか。壊れた建物には住めないので人の姿はなく、解体業者さんがたくさんの建物を急ピッチで解体していました。あの光景は今も忘れられません。

また、建築士として耐震診断や耐震補強の工事監理をさせていただく中で、お客さんから「防災士の講座を受けたのがきっかけで、耐震のことを知った」というお話を聞いたこともあります。去年から取りたいと思っていた防災士の資格を、今年、松山で講座を受けて取得しました。

個人としても、備蓄はもちろん、キャンプをしたり、会社の近くで狩猟免許を持っているお客さんの鹿の解体に同行させてもらったりしています。山からの水をどうやって飲み水にするか、まだできていないこともありますが、道具をそろえたり、簡易トイレを準備したりしているところです。

ちなみに今日(11月3日)の午後は、近くのイオンで開かれる防災イベントにも、1時間だけでも行ってみようと思っています。仕事にもプライベートにも役立ちますし、お客さんへのご提案にもつながると思うからです。

4人家族・1週間分の備蓄を数字にしてみると

備蓄は「なんとなく」ではなく、数字にしてみると必要な量がよくわかります。4人家族で7日分を考えてみました。

  • 水:1人1日3リットル × 4人 × 7日 = 84リットル。2リットルのペットボトルで42本。余裕を見ると50本ほど、6本入りの段ボールで10箱近くになります
  • トイレ:1人1日5回 × 4人 × 7日 = 140回分
  • 食事:1日3食 × 4人 × 7日 = 84食分
4人家族・1週間分の備蓄量 水84リットル・トイレ140回分・食事84食分

数字にすると、本当に「結構な量」ですよね。

ほかにも備えておきたいもの

水・食料・トイレ以外に、こんなものもあると安心です。

  • 給水車が来たときに水をくむ給水タンク
  • 45リットルのごみ袋、使い捨て手袋、食品用ラップ
  • 歯磨きシート、ボディシート(水が使えないとき用)
  • カセットコンロと予備のボンベ、予備の電池
  • ブルーシート、防じんマスク
  • 下着、タオル、耳栓、アイマスク

カセットコンロは何台か持っていて、冬なら暖をとることにも使えます。寒い時期に地震が来るイメージがあるかもしれませんが、熊本地震(2016年4月)のように、暖かい季節にも大きな地震は起きています。夏でも冬でも大丈夫な備えが大切です。

備えておきたいものチェックリスト(給水タンク・簡易トイレ・カセットコンロなど)

建築士として思うこと:備蓄には「しまう場所」がいる

2リットルのペットボトルを段ボールで10箱。これだけでも、置き場所に困るほどの量です。

だからこそ、設計をしている立場から、今あらためて思うのは、小屋裏(屋根裏)の空間や、備蓄できる収納スペースを最初から設けておいた方がいいということです。家づくりの打ち合わせでは、どうしても間取りや設備に目が行きがちですが、「災害のときに必要なものを、どこにしまうか」も一緒に考えておきたいところです。

もちろん、家そのものが倒れないことが前提です。新築なら耐震等級、今の家なら耐震診断や耐震補強。耐震化と備蓄はセットで考えてほしいと思います。

発信すると、自分もやらないかんようになる

こうして発信するのには、もう一つ理由があります。「言ったからには自分もやらないかん」という気持ちになるんです。一貫性の法則、とも言いますね。お客さんには「この家がいいですよ」と言っておきながら、自分の家は違う、なんておかしいですから。これからも、建築士で防災士の工務店社長として、実際に被災された方のお話なども含めて発信していきます。

よくある質問

Q. 防災庁の緊急要請では、どれくらいの備蓄が求められていますか?
A. 最低3日分、できれば1週間分の水・食料・トイレなどの備蓄が呼びかけられています。あわせて住宅の耐震化や家具の固定、ハザードマップや避難経路の確認も求められています。

Q. 4人家族で1週間分の水はどれくらい必要ですか?
A. 1人1日3リットルで計算すると、4人×7日で84リットルです。2リットルのペットボトルで42本、余裕を見ると50本ほど(6本入りの段ボールで10箱近く)になります。

Q. 備蓄品はどこに置けばいいですか?
A. 量が多いので、小屋裏(屋根裏)の空間や納戸など、まとまった収納を用意しておくと安心です。新築やリフォームの際に、備蓄スペースも一緒に考えることをおすすめします。家そのものの耐震化とセットで考えましょう。

まとめ

  • 2026年11月2日に防災庁が発足し、耐震化や備蓄などの「緊急要請」が出された
  • 南海トラフ地震は30年以内に60〜90%程度以上、首都直下地震は70%程度の確率とされている
  • 最低3日、できれば1週間分の水・食料・トイレを備蓄し、ハザードマップと避難経路を確認する
  • 4人家族・7日分なら、水84リットル(2Lで42本)、トイレ140回分、食事84食分
  • 備蓄には置き場所が必要。家づくりでは小屋裏などの備蓄スペースも考えておきたい
  • 耐震化と備蓄はセットで。夏でも冬でも大丈夫な備えを

関連動画:会長のYouTube(相続のお話)

ささき建設の会長(シゲさん)が、YouTubeで相続についてお話ししています。家と土地のことは、相続とも切り離せません。あわせてご覧ください。

おうちの耐震診断や、備蓄スペースを考えた家づくり・リフォームについて、お気軽にご相談ください。

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