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こんにちは。愛媛の工務店「ささき建設」の佐々木佳範です。
今年7月の熊本の地震のあと、「愛媛を出て県外で暮らしているけど、実家の父や母が心配で」と、30代・40代の方からご相談をいただくことが増えました。耐震性能と断熱性能は、日本で暮らすうえでどちらも欠かせない性能です。
この記事でわかること

今日は、専門家でなくてもご自分でチェックできる10の質問をご紹介します。国が監修している「誰でもできるわが家の耐震診断」をもとに、はい・いいえで答えられるように整理しました。

1. 1981年(昭和56年)5月より前に建てた家ですか?
1981年6月に建築基準法の耐震基準が強化されました。私は1989年生まれなので、実家はこれより後の建物です。
2. 今までに大きな災害に遭ったことがありますか?
床下・床上浸水、火災、車の衝突、地震など。外からは見えない傷みがたまっていることがあります。
3. 増改築をしたことがありますか?
増改築は考えることが多いぶん、構造の配慮が十分でないケースもよく見かけます。
4. 傷みやシロアリの被害がありますか?
今リノベーションしている現場でも、場所によってはシロアリの被害が見つかることがあります。
5. 上から見ると、複雑な形(凹凸が多い)ですか?
家のまわりを一周してみてください。長方形・正方形に近いほど、地震に強いと考えます。
6. 大きな吹き抜けがありますか?
目安は一辺が4mを超える吹き抜け。私たちは基本的に、3,640mm(910mm×4)くらいまでの吹き抜けにすることが多いです。
7. 1階と2階の柱・壁の位置がそろっていませんか?
8. 1階の外壁で、東西南北のうち壁がまったくない面がありますか?
窓ばかりで壁がない面は要注意です。
9. 屋根は昔ながらの瓦ですか?
瓦は重いぶん、地震のことだけを考えると不利。でも耐久性は高く、一長一短です。
10. コンクリートのべた基礎・布基礎・杭基礎「以外」の基礎ですか?
石の上に柱が立つ「石場建て」など。べた基礎や布基礎なら、柱の上下に金物をつけるなどの補強がしやすくなります。
10の質問はどれも、地震に弱くなりやすい条件を聞いています。「いいえ」と答えた質問が1ポイントなので、
ということです。1つ当てはまっただけで「危ない」とは限りませんが、弱点が重なるほど、地震の揺れに耐えにくくなると考えてください。
「誰でもできるわが家の耐震診断」では、合計ポイントの評価を次のようにしています。
10点でも「ひとまず」なのは、このチェックがあくまで簡単な目安だからです。壁の量や、柱・土台の傷み具合、地盤のことなどは、専門家が実際に調べる耐震診断でないと分かりません。点数にかかわらず、気になる方は耐震診断を受けてください。

職業病ですが、車を運転しているときに1階と2階の窓の位置がそろっていない家を見ると、「柱が通っていないかも」と違和感を覚えてしまいます。でも、こういう家は意外と多いんです。
一方で、窓をバランスよく並べすぎると、家が「顔」のように見えてデザイン的にかっこよくないこともあります。私たちは建築家の飯塚豊さんの考え方も参考にしながら、窓を整理したり、大きな窓を1カ所にまとめたり、2階ホールに縦長のFIX窓をつけたりと、耐震とデザインの両立を工夫しています。
耐震の世界は本当に奥が深く、計算方法もいろいろあります。私も本を読んだり、いろいろな方の話を聞いたりしながら、勉強を続けています。
Q. 分からない質問はどう答えればいいですか?
A. 分からないときは「はい」(0点)を選んで、安全側に考えてください。図面や仕様書があれば、手元に用意すると答えやすくなります。
Q. 10点なら安心してよいですか?
A. ひとまず安心の目安ですが、この簡易チェックには地盤のことなどは含まれていません。念のため専門家による耐震診断をおすすめします。
Q. 実家の耐震性能が心配です。離れて住んでいても相談できますか?
A. はい。県外にお住まいのご家族からのご相談もお受けしています。耐震診断や耐震補強のご相談はお気軽にどうぞ。
ご実家の耐震性能が気になる方も、お気軽にご相談ください。