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こんにちは。愛媛の工務店「ささき建設」の佐々木佳範です。
ふだんは木造の注文住宅を中心に手がけていますが、大学を卒業してから、松山市で鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨造(S造)の現場監督をしていた時期があります。マンションを新築で建てていた経験があるので、マンションリノベのご相談でも構造や材料のイメージができます。今回お話ししたいのは、施工ではなくマンションの「間取り」のことです。
この記事でわかること

マンションといえば、南側にバルコニーがある間取りが一般的です。日本全体で「南向き」には価値があるとされ、「全邸南向き」といったチラシを見たことがある方も多いと思います。明るい日差しが入ることは、確かに大きなメリットです。
これまでのマンションでよく見かけるのが、南北に細長い間取りです。
■ 北側に玄関と洋室
玄関の両サイドに洋室があり、玄関から南へまっすぐ中廊下が延びます。
■ 真ん中に水回り
南北のちょうど真ん中あたりに、トイレ・お風呂・洗面室などの水回り(和室の場合も)があります。
■ 南側にリビング・ダイニング
一番南側の明るい場所に、家族が集まるリビング・ダイニングがあります。

部屋に窓があれば、直接日差しが入らなくても明るさは感じられます。でも中廊下型は、窓が南北の端にしかありません。そのため廊下がまず暗く、真ん中あたりもどうしても暗くなります。間取り図では風が通っているように描かれていても、実際には風が抜けにくいのも弱点です。南北に3本ほど通り抜けられる動線をつくると、風の抜け方は大きく変わります。
効率を考えると、どうしてもありきたりな間取りになる。その気持ちはよくわかります。ただ、本当に使いやすいかどうかは、一度立ち止まって考えたほうがいいと思います。
こうした間取りは、家相を気にしてこうなっている面もあると思います。ただ今は、高気密・高断熱の住まいにすることで、家相で気にしていた点が解決できるところもあるのではないかと考えています。
真ん中にあるトイレは、日中でも電気をつけないといけない。それが当たり前になっていて、毎日そうやって住んでいると、疑うことすらなくなります。でも、その「当たり前」を疑ってみることがすごく大事だと思っています。
マンションには、戸建てにはない制約があります。
■ パイプスペース(PS)と排水
下の階にも部屋があるので、パイプスペースの位置はいきなり変えられません。排水の経路も考える必要があります。
■ 構造の梁と天井裏のふところ
梁の位置や天井裏のスペースによって、キッチンや水回りを動かせる範囲が変わります。
こうした制約をきちんと考えたうえで、風が抜けて、回遊動線がたくさんあって、行き止まりがない。そんな間取りにできれば、マンションももっと快適になると考えています。

Q. マンションでも水回りの位置は変えられますか?
A. パイプスペースの位置や排水の勾配、床下・天井裏のスペースによって変えられる範囲が決まります。現地を確認したうえで、できること・できないことを具体的にお伝えします。
Q. 中廊下型の間取りを明るくする方法はありますか?
A. 廊下と部屋の間仕切りを見直したり、室内窓を設けたり、回遊できる動線にしたりすることで、南側の光や風を奥まで届けやすくなります。
マンションの間取りやリノベーションで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
音声でも詳しく話しています。
stand.fm「#629 なぜ マンションの間取りは暗いところが多いの?」