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こんにちは。愛媛の工務店「ささき建設」の佐々木佳範です。
だいぶ過ごしやすい季節になってきましたが、あっという間に寒い冬がやってきます。夏は熱中症がよく話題になりますが、冬もお風呂や脱衣室、トイレ、廊下などで倒れて亡くなられる方がたくさんいます。いわゆるヒートショックです。こうした事故の背景には、家の「寒さ」という原因があります。今回は、冬の家が寒くなる原因を5つにまとめました。
この記事でわかること

「外皮(がいひ)」とは、壁・床・屋根などの躯体や、窓・ドアなどの開口部のことです。この外皮の断熱性能が低いと、室内の暖かい空気が外へ逃げてしまい、暖房をしても部屋が暖まりにくくなります。断熱材が足りない、窓の性能が低い、というのが一番多い原因です。
「室温は20℃ぐらいです」「快適ですね」「いや、20℃でも快適じゃないんです」。少し矛盾しているように聞こえますが、室温が同じ20℃でも、体感温度は変わります。その理由は「表面温度」です。
■ まわりの6つの面が体感を決める
普通の部屋なら、壁4面・天井1面・床1面の合計6面に囲まれています。これらの表面が冷たいと、体の熱が奪われて寒く感じます。
■ 特に床は影響が大きい
足がずっと触れている場所なので、室温が20℃あっても床がとても冷たいと、快適とは言えません。
■ 窓や隙間も要注意
断熱材がしっかり入っていても、窓が単板ガラスだったり、隙間が多かったりすると、体感温度はぐっと下がります。

壁や窓の近くで冷やされた空気は、重くなって下へ流れ落ちます。これを「コールドドラフト」と言い、窓の下あたりは特に寒さを感じやすい場所です。樹脂窓の家でも、室温20℃・湿度50%で外がとても寒い日は、窓の下枠が一番結露しやすくなります。窓の性能が高いほど起こりにくい現象です。
暖房で暖めた空気は部屋の上のほうにたまり、頭は暖かいのに足元は寒い、という上下の温度差が生まれます。「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉の通り、人は頭が涼しく足元が暖かいほうが快適に感じます。
■ 冬は「床下エアコン」
暖かい空気が上に行く性質を利用して、建物の一番低い位置にエアコンを設置します。
■ 夏は「小屋裏エアコン」
冷たい空気は下に落ちていくので、天井や屋根に近い位置に設置します。夏と冬で使い分けることで、少ない台数で家じゅうを快適にできます。
これまでの日本の家のほとんどは、使う部屋だけを暖める「部分間欠暖房」です。子ども部屋は暖かいけれど、廊下やトイレは寒い。こうなると、暖房していない場所との温度差がとても大きくなります。服を脱ぐトイレや脱衣室でブルッと震える。暖かい部屋から廊下に出ただけでも、体には負担がかかっています。
年を重ねるほど、寒さや温度差に鈍感になると言われます。親や祖父母が「大丈夫よ」と言っていても、寒い家に住んでいるなら、ぜひ一度声をかけてみてください。窓まわりや脱衣室の寒さ対策など、できることはあります。何かひとつでも行動していただけたらと思います。

Q. 暖房の設定温度を上げれば解決しますか?
A. 室温を上げても、床や窓の表面が冷たいままだと体感温度は上がりにくく、光熱費もかさみます。窓や床の断熱など、表面温度を上げる対策が効果的です。
Q. 今の家でもできる寒さ対策はありますか?
A. 内窓の設置など窓まわりの対策や、脱衣室・トイレの暖房など、部分的にできることもあります。家の状態をうかがったうえで、優先順位を一緒に考えます。
冬の寒さや住まいの温度差で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
音声でも詳しく話しています。
stand.fm「#628 冬の寒さの原因はコレだ!」