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こんにちは。愛媛の工務店「ささき建設」の佐々木佳範です。
家づくりで最初に悩むことのひとつが「どれぐらいの大きさの家にするか」。友達や会社の上司に聞いて「30坪、35坪ぐらいが多いから、うちもそれぐらいかな」と決める方も多いと思います。今回は、全国の平均的な面積と、本当にその広さが必要かという私の考え方をお話しします。
この記事でわかること

2025年時点のできるだけ新しいデータ(フラット35の利用者調査など)を見ると、注文住宅の全国平均は延床面積で118.4平米(約35.8坪)ほどです。土地の有無などで少し変わります。
■ 土地を持っていて家を建てる場合
約35坪が目安です。
■ 土地も買って家を建てる場合
約33坪(約111平米)が目安です。
■ 建売住宅
約30坪が目安です。

土地を持っているか、使っていない実家や空き家があるか。これが家づくりの大きなポイントです。建物に3,500万〜4,000万円かけるとしても、都会なら土地だけで5,000万円や1億円になることもあります。一方、田舎では「土地は60坪、70坪ほしい。だったら家も35坪ぐらいかな」となりやすく、建てる地域によって考え方はまったく違います。
■ 子どもが巣立つと、使わない部屋が増える
父が創業して38年ほど。昔のお客さんのお宅にうかがうと「子どもは結婚して家を出ました」という話をよく聞きます。つまり、使っていない部屋がたくさんあるということです。
■ 昔の家は性能が足りていない
30年前、40年前の家は、断熱も耐震も性能が足りていません。愛媛では幸い大きな地震の被害はまだありませんが、寒い・暑いは毎日実感しますよね。
だからこそ私は、断熱性能などをケチってまで、家を大きくする必要はないと考えています。
正直に言うと、設計士としては、予算があって35坪、40坪の方が要望はかなえやすいです。でも最近は、25坪、26坪、28坪といったお客さんもいらっしゃいます。小さな面積でも暮らしやすくまとめる設計力が、これからより一層大事になると感じています。
材料費や人件費など、家づくりにかかる費用は昔とはまったく違います。かといって、断熱性能・耐震性能を落としたり、自然素材をやめたりするのは違う話です。家族の人数、子ども部屋の広さ、ファミリークローゼットやパントリーなど、ご希望は遠慮なく伝えてください。そのうえで「本当に必要ですか?」を一緒に考えることが、後悔しない家づくりにつながります。
30坪必要だと思っていても、実際は25坪でよいかもしれません。小さくしても、暮らしが豊かになる、広く感じる、動線が短くなる、という家はつくれます。仮に坪100万円で見積もると、5坪減らすだけで約500万円。基礎・屋根・外壁の面積も減ります。
■ 浮いた予算の使いみち
断熱性能・耐震性能・気密性能、木など愛着がわく長く使える素材、毎日手で触れる場所の質、そして外構。外構は200万〜300万円ほどしっかり確保したいところで、土地が広いと500万〜800万円かかることもあります。

もちろん、大きな家には大きな家のよさがあり、ご依頼があればそれに合ったご提案をします。ただ、このインフレの中で、誰もが大きな家を建てる時代ではなくなりつつあると感じています。夏はどんどん暑くなっていきます。面積は削っても、性能はしっかり担保する。そんな家づくりを続けていきたいと思っています。
Q. 4人家族だと、何坪くらいが必要ですか?
A. 一概には言えません。収納の取り方や動線、廊下を減らす間取りの工夫で、25坪前後でも快適に暮らせる場合があります。暮らし方をうかがったうえで、必要な広さを一緒に考えます。
Q. 家を小さくすると、性能も下がりませんか?
A. いいえ。面積を減らすことで生まれた予算を、断熱・耐震・気密に回せるので、むしろ性能を高めやすくなります。
家の広さや予算で迷っている方は、お気軽にご相談ください。
音声でも詳しく話しています。
stand.fm「#627 本当に30坪のお家が必要ですか!?」