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こんにちは。愛媛の工務店「ささき建設」の佐々木佳範です。
いま、リノベーションの物件も担当させていただいています。その中で改めて感じているのが「気流止め」の大切さです。
「今の家が寒い」「コンセントのところから冷気が出てくる」。そんな家は、床下と壁の中が筒抜けになっているかもしれません。今回は、気流止めとは何か、どこに必要か、どうやって施工するのかをまとめました。
この記事でわかること

昔の家は、床下と壁の中がツーツー(筒抜け)になっていることが少なくありません。壁の中は基本的に空洞なので、床下の冷たい空気が外壁や間仕切り壁の中を通って、下から上へどんどん抜けていきます。コンセントから冷気が出てくるのは、このためです。
この空気の通り道をふさぐのが「気流止め」です。床下側の気流止めと、上部(天井側)の気流止めは、両方セットで考える必要があります。

外壁だけでなく、部屋と部屋の間にある間仕切り壁も上下につながっています。基礎断熱(床下を室内とみなす方法)なら床下側の気流止めは必要ないこともありますが、床断熱の場合は外壁と間仕切り壁の下部にしっかり気流止めが必要です。
■ 壁の下端と上端
外壁・間仕切り壁の下端(床・土台・根太まわり)と、上部(天井や桁との取り合い)がポイントです。
■ 1階と2階の間、下屋との取り合い
2階建てなら1階と2階の間の外壁部分(胴差しまわり)。1階だけ張り出した屋根(下屋)との取り合いも要注意です。
■ 水まわり・収納・貫通部
浴室、階段まわり、押し入れ、天井、床、配管・配線の貫通部など。「空気の抜け道」をイメージすると見つけやすくなります。
① 袋入りグラスウールを丸めて詰める
いちばん代表的な方法です。袋入りの高性能グラスウールを丸めて、壁の上端や下端の隙間にギュッと圧縮して詰めます。床下点検口や天井点検口から作業でき、内装を壊さずに施工できるのが最大のメリットです。
② 木材・合板でふさぐ
木材や合板で物理的にふさぎ、気密テープで処理する方法もあります。
③ 発泡ウレタンでふさぐ
スプレー缶などで現場発泡させる方法です。配管の貫通部など細かい隙間に向いていますが、広い面積には向きません。湿気が多い場所では、押出法ポリスチレンフォームなどのボード系断熱材を使うことも考えます。
どれを使うかは現場次第。料理人が食材を使い分けるのと同じで、現場に合わせて考える「応用力」が大切です。

スケルトンリノベで壁や天井を全部壊す場合は、新築と同じように施工しやすいです。一方、部分的なリノベでは防湿・気密シートを連続させることが抜け落ちやすいので注意が必要です。
また、気流止めをしても、室内側から湿気が壁の中に入り込むと、かえって結露する可能性もあります。洗面まわりなど湿気の多い場所は特に気をつけたいところです。
Q. 予算が限られていても、気流止めだけ先にできますか?
A. はい。断熱や耐震をまとめて行うと費用が大きくなりがちですが、気流止めは床下に潜って施工できる場合も多いので、まず気流止めだけでも行う価値があります。
Q. 新しい家でも気流止めは必要ですか?
A. 床断熱の家では、新しい家でも壁の中に床下の空気が入り込む納まりになっていることがあります。断熱の方法によって気流止めの位置が変わるので、設計・施工の段階で確認しておくことが大切です。
気流止めは、断熱と同じレベルで大事なもの。リノベーションや断熱改修のことで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
音声でも詳しく話しています。
stand.fm「#625 リノベの気流止めが超大事な理由」