3歳前後の転落対策|窓とベランダの5つの確認 ブログ

3歳前後の転落対策|窓とベランダの5つの確認

こんにちは。愛媛県四国中央市の工務店「ささき建設」の佐々木佳範です。私にも3歳の子どもがいます。昨日は届かなかった場所に手が届く。近くの台を持ってきて登る。そんな成長の速さを感じる日々です。今日は、子どもの成長に合わせて見直したい、窓とベランダの環境についてお話しします。

今日の要点:窓際の家具・補助錠・ベランダの物・室外機・手すりの5つを確認しましょう。

まず、窓のそばにある物を見てください

結論は、見守りと住まいの対策を組み合わせることです。窓際のソファやベッド、ベランダの椅子やプランターは、子どもが高い場所へ近づく足がかりになることがあります。家具の配置、補助錠、室外機、手すりの形を、家族で一度確認してみてください。

「3歳50件」は何を集計した数字?

2024年6月の経過報告では、1993~2023年の31年間に報道された、9歳以下の子どもの住宅からの転落死亡事故170件を整理しています。その集計では、3歳が50件、ベランダが103件、窓が47件でした。全国の事故を漏れなく数えた統計でも、1年間の件数でもありません。「2歳27件に対して3歳50件」という件数の比較から、一人ひとりの事故確率が倍になるとは言えません。3歳だけに対策を限定せず、成長と生活環境に合わせて確認することが大切です。

窓で確認したい2つのこと

  1. 窓の近くに登れる家具を置いていないか。ソファ、ベッド、椅子や移動できる踏み台も確認します。
  2. 子どもが窓の鍵を操作できないか。窓に合った補助錠を、子どもの手が届きにくい位置に設ける方法を検討します。取付方法や日々の施錠も合わせて確認しましょう。窓を開けた部屋では、子どもだけで遊ばせないことも大切です。
窓で確認したい2つのこと

ベランダで確認したい3つのこと

  1. 椅子、プランター、箱などが登る足がかりになっていないか。置き方と片付けを見直します。
  2. 室外機から手すりへ近づけないか。消費者庁のチェックリストでは、手すりから60cm以上離す、離せない場合は柵で囲う例が示されています。距離だけで安全が保証されるわけではなく、周囲の物や柵自体の登りやすさ、避難経路も確認します。
  3. 手すりは登りやすく、すり抜けやすい形ではないか。同チェックリストでは、縦桟、手すり子間11cm以下、底面との隙間9cm以下が良い例として示されています。既存の手すりの変更は、管理者や専門家へ相談してください。
ベランダで確認したい3つのこと

寸法だけで「大丈夫」と決めない

元の収録では、手すりの高さについて「110cm以下」という言い間違いがありました。公開用編集音声ではその箇所を省いています。手すりの高さに関する法令の適用と、子どもの転落防止のための推奨対策は同じではありません。高さや隙間が一定の数値を満たしていても、近くに足がかりがあれば危険は残ります。新築・改修では、足元から見た高さ、窓台、鍵、家具、室外機、避難時の使い方まで一緒に設計したいと考えています。

保護者を責めず、住まいを整える

子どもの成長を喜びながら安全を守るために、家族だけで抱え込まず、設計者や施工者もできることを考えたいと思います。戸建てでも集合住宅でも、窓・ベランダと生活動線を具体的に確認することが必要です。今日はまず、窓のそばに登れる物がないか、一緒に見てみませんか。

よくある質問

補助錠を付ければ十分ですか?

補助錠に加えて家具配置や日々の施錠、見守りを組み合わせます。窓との適合性、取付位置、避難時の開け方は専門家と確認してください。

室外機を60cm離せば安全ですか?

チェックリストにある対策例ですが、それだけで安全を保証するものではありません。足がかりになる周辺の物や手すり形状も合わせて確認します。

3歳以外は心配しなくてよいですか?

年齢だけで判断はできません。集計は限られた報道事例であり、子どもの身体能力と生活環境に合わせた対策が必要です。


詳しい音声はこちら:
https://stand.fm/episodes/6ab070f622813574897a612b

参考資料

この記事を書いた人:佐々木佳範|愛媛県四国中央市の工務店「ささき建設」代表。設計・施工の実務と子育ての経験からお伝えしています。

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