AIで設計事務所はなくなる?平屋を試作して見えた変化 ブログ

AIで設計事務所はなくなる?平屋を試作して見えた変化

結論から言うと、AIで設計事務所がすぐになくなるとは考えていません。

GPT-6 Astraを使ったワークフローは、間取りのたたき台を出し、条件を変えて比較し、パースへ展開する時間を短縮しました。一方で、法規、構造、敷地、設備、施工性、予算、暮らしを統合して判断し、責任を持つ仕事は人に残ります。

 

 

GPT-6 Astraで15〜18坪の平屋を試作

「人気の平屋を、15〜18坪くらいで考えてください」

GPT-6 Astraを使ったワークフローへそう伝えると、以前より具体的な間取りのたたき台が短時間で返ってきました。さらに条件を加えると、案を修正して比較できます。

ただし、ここで得られたのは完成設計ではなく、検討を始めるためのたたき台です。

 

試作した外観と間取り

GPT-6 Astraで試作した深い軒と庭のある平屋外観

GPT-6 Astraで試作した平屋の外観イメージ。検討用であり、完成設計・施工事例ではありません。

GPT-6 Astraで試作した17.84坪2LDK平屋の間取り

GPT-6 Astraで試作した17.84坪・2LDKの間取りイメージ。法規・構造・敷地・施工性の専門確認前です。

AIの提案を完成設計として扱わない

  1. 敷地の形、道路、方位、周辺環境
  2. 法規、構造、耐震性
  3. 断熱、日射、換気、設備
  4. 施工性、予算、維持管理
  5. 家族の暮らし方と将来の変化

AIに任せやすいこと、人が担うこと

AIに任せやすいのは、たたき台を複数出し、比較し、見える形にする作業です。

人が担うのは、お客さまの言葉になっていない希望を聞き、土地と地域の条件を読み、提案の矛盾や抜けを見つけ、設計・施工・維持管理まで判断することです。

GPT-6 Astraで試作した平屋LDKの3D内観

GPT-6 Astraで試作した平屋のLDK内観イメージ。検討用であり、完成設計・施工事例ではありません。

 

GPT-6 Astraで試作した平屋外観の3Dイメージ

GPT-6 Astraで試作した平屋の外観3Dイメージ。検討用であり、完成設計・施工事例ではありません。

 

家づくりでAIを使う3つのポイント

1.希望を具体的な言葉にする

「収納が多い家」ではなく、「洗濯物をしまうまでを短くしたい」のように、暮らしの目的を伝えます。

2.一つの案を正解にしない

条件を変えた複数案を比較し、メリットとデメリットを確認します。

3.専門家へ検証を依頼する

AIの案をそのまま建てようとせず、土地、構造、法規、温熱、設備、施工性、予算の観点から確認します。

 

 

よくある質問

AIだけで住宅の設計はできますか?

AIは希望整理やたたき台づくりに役立ちますが、実際の住宅計画では法規、構造、敷地、設備、施工性など専門的な確認が必要です。

AIの間取りを工務店へ持ち込んでもよいですか?

希望を共有する資料として役立ちます。「この通りに建てたい」ではなく、「どこが自分たちに合うかを一緒に検討したい」と相談すると進めやすくなります。

設計者の仕事はなくなりますか?

将来を断定することはできません。作図や比較にかかる時間は短縮される一方、要望の整理、条件設定、検証、意思決定、説明、責任といった役割は残ると考えています。

 

 

まとめ

  • 間取りのたたき台と比較は速くなる
  • AIの案は完成設計ではない
  • 法規、構造、敷地、暮らしは人が検証する
  • 判断軸を持つ専門家ほどAIを生かせる

詳しい音声はこちら:
https://stand.fm/episodes/6aa085f32d9d8cbfe0d73c28

この記事を書いた人

佐々木佳範。愛媛県四国中央市の工務店「ささき建設」代表。設計・施工・維持管理の視点から、地域の暮らしに合う家づくりを発信しています。

参考資料

OpenAI「GPT-6 Astra Model」

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