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昔の家に段差が多い主な理由は、引き戸を動かす敷居、部屋ごとの床材の切り替え、増築時の床高の違いです。
段差解消リフォームでは、見える高さだけでなく、床下の湿気や傷み、建具、構造、生活動線を現地で確認してから方法を決めます。
昔の家では、襖、障子、木製引き戸を敷居と鴨居の間に建て込んでいました。敷居の溝が引き戸を動かすレールとなるため、部屋の入口に高さが生まれます。
廊下の板張り、和室の畳など、異なる床仕上げを納める境目として敷居が使われました。段差は当時の建具と床をつくるうえで合理的な仕組みだったと考えられます。
家の中にゆるい坂や不自然な段差がある場合、既存部分と増築部分の床高の違いをつないだ可能性があります。ただし、沈下や床組みの劣化など別の原因もあるため、見ただけで断定はできません。

消費者庁は、高齢者の転倒・転落が骨折や頭部外傷などの重大な傷害を招き、介護が必要になることもあると注意喚起しています。転倒事故の約半数が住み慣れた自宅で発生したとの公表資料もあります。
国土交通省の高齢者住宅に関する基準では、日常生活空間の床は原則として段差のない構造とされています。段差を減らすことは、将来も家の中を移動しやすくするための安全計画です。

段差だけを隠すと、別の場所へ高さの差が移ったり、建具が動かなくなったりすることがあります。住宅全体を見て計画することが大切です。
引き戸を動かす敷居、部屋ごとの床材の切り替え、増築時の床高の違いなどが主な理由として考えられます。建物ごとに異なるため、現地確認が必要です。
高さだけでは判断できません。通る回数、照明、床材、身体状況などで危険性は変わるため、日常動線全体を確認します。
可能な場合もありますが、床下の湿気や傷みを見落とすおそれがあります。建具や隣室との高さも含めた現地調査が必要です。
増築時の高さ違いが一因のことはありますが、沈下や床組みの劣化など別の原因も考えられます。図面、増改築履歴、床下、基礎を確認して判断します。
ご自宅の段差や床のたわみが気になる場合は、見える部分だけを直す前に、原因を確認してから改修方法を考えてください。
詳しい音声はこちら:
https://stand.fm/episodes/6aa1d2deae30ac030e470655
佐々木佳範。愛媛県四国中央市の工務店「ささき建設」代表。設計・施工・維持管理の視点から、地域の暮らしに合う家づくりとリフォームについて発信しています。